夏コミ、脱稿したぁぁぁーーー!!こんにちは、ホウロウです。
締切という名の地獄からようやく解放され、やっとブログが書けるようになりました。
…さて、今回のイラスト制作。
最初の段階では、まったく描く気力が湧かず、締切ギリギリまで手が進まない日々が続きました。
「描きたい絵は頭の中にあるし、やらなきゃいけないことはわかってる、なぜか手が動かない」
そんなモヤモヤから、ふと疑問が浮かびました。
イラストの「気力」が湧かない理由って、何故なんだろう?
ということで今回は「イラストの描く気力が湧かない理由」について、実体験をもとに考察してみます。
この記事では、以下のような方のヒントになれば嬉しいです。
- 描きたいものはあるのに、なぜか筆が進まない
- 気持ちが乗らず、描き始めるまでがしんどい
- モチベーションや気力について、自分なりに整理したい
少しでも共感や発見があれば幸いです。
【実体験】イラストの描く気力が湧かない理由を考察してみた

描く気力が湧かない理由は、ざっくり分けて4つあると思います。
- 時間から逆算してしまう
- 描けなかった構図に苦戦した記憶がある
- SNSやpixivを見て、他人と比較してしまう
- イラスト講座系の動画を見すぎてしまう
順番に解説していきますね。
時間から逆算してしまう
イラストの描く気力が湧かない理由、まず考えたのは「時間から逆算してしまう」から。
イラストを描く時間を考えてしまうと萎えるからですね。
イラスト描こう→今何時だ?→描き終わるのはこれくらいか…→ダルい
と頭の中で自然と思い浮かべてしまったことはないでしょうか?
私は常にあります!!
その動き出しのことを考え、スマホ見たり、アニメ見たりしていると結局時間が経ってしまうんですよね。
で、午後くらいになって「まぁ、今日はいいかな」となるんです。
これが何日から続くと、また描かなかったという罪悪感に発展するという悪循環。
時間とは、人間が最も無意識下で考えてしまう、抗えないし止められない宿命なんですね、、、、
って、なんか哲学者っぽく言ってみたり。
「描く気力が湧かない」のではなく、「描く気力が湧かないような思考回路」になっているだけかもしれない。
描けない構図に苦戦した記憶がある
イラストの描く気力が湧かない理由、次に考えたのは「描けない構図に苦戦した記憶がある」から。
嫌な出来事は、極力避けたくなるからですね。
自分が表現したいことを、イラストに落とし込むのはとても難しい。
特に難しい構図や衣装だと、何度書き直して上手くいかず、イライラして発狂しそうになりがち。
これは、絵描きあるある。
私も夏コミ同人誌の作成中、苦手な構図ばかりで発狂しそうになったし、描くのが嫌で途中で手が止まりました。
締切は迫っているので、気合いで乗り切りましたけども、、、
苦戦した嫌な記憶があると、人って避けたがるんです。
もはや、本能レベルで。
苦戦したことを避けたくて、体が動かず気力が湧かないことの1つだろうと。
「また苦戦するかも、思うように描けないかも」という不安は、思っている以上に気力を奪うんだ。
SNSやpixivを見て比較してしまう
イラストの描く気力が湧かない理由、次に考えたのは「他者との比較」。
上手い人を見ると、自分への苛立ちと無力感を感じるからです。
SNS上やpixiv上には、
シンプルに上手過ぎる、バズっている、絵描き歴が浅いのに既に上手い、叡智な女の子を描くのが上手い、高校生イラストレーター、プロのイラストレーター,,,,など
様々な肩書きでイラストが上手い人がたくさんいる。
もはや、日本中の人がイラストレーターなんじゃないか?ってくらいに。
そう言ったスゴイ人達と比較してしまうと、自分が描いてもどうせ、、、となって気力が湧かなくなりがち。
SNSやpixivを見ているため、さほど気にならなくなった私も「比較すると自分はまだまだだな、、、」と思い萎えてしまいます。
とはいえ、実際イラストが上手くてバズっている人は一握りだし、見えないだけで上手い人たちの努力とは相当なものなんですけどね。
良い部分、美味しい部分、美化された部分、その一部だけ切り取ってアップされているのがSNSですから。
成功しているように見えても仕方がないかと。
SNSは便利だけど、日常の中に「比較」の機会を無数に生み出す、恐ろしいツールでもある。
イラスト講座系の動画をたくさん見てしまった
イラストの描く気力が湧かない理由、最後にに考えたのは「イラスト講座系の動画を見過ぎた」こと。
イラスト講座系動画は、アドバイスも使用ツールも、優しさも厳しさも、解説者の立場や経験も、みーーーーんな違うからです。
ありがたいことに、今は無料でイラスト講座がたくさん見られる。
本当に助かるし、良い時代だと思う。
ただ厄介なのは、イラスト講座は動画でもネットでもたくさん無料公開されていること。
なぜなら、動画によってアドバイスの方向性がバラバラだから。
アドバイスがみんな違うということは「誰を参考にするか?」と言った部分の選択肢が増えるということ。
選択肢が増える分、誰を参考にすれば良いかわからなくなり、絵を描くのすら億劫になるんです。
私も夏コミ原稿作業中、苦手な背景の描き方についてYouTubeやネットで色々講座を見ましたが
素材を使おう!グラデーションを使おう!こういう描き方は NG!このブラシをインストールしよう!色合いがなんちゃらかんちゃら、、、
と言った感じで文字も手法も多すぎて、訳わからず資料集めを考えるだけで嫌になりました。
そのタイミングで、イラストスパルタ添削系の講座を見てさらに萎えるという悪循環。
だから、みんなにはイラスト講座系は先生を2人くらいに絞って、あとは自分で試行錯誤してみることをおすすめしたい。
あと、コミケの原稿作業中は動画を一切見ない方がいい。
自分を信じられなくなって完成しなくなるから。
描く気力が湧かない時は「情熱」を思い出してほしい

ここまで、イラストの描く気力が湧かない理由についての私の考察を紹介しました
とはいえ、時代には抗えないので対策は講じたいところ。
描く気力が湧かない時の対策として、まず思い出して欲しいのは「イラストを描こうと思った時の情熱」だ。
技術・知識・経験よりも大事な「情熱」
イラストを描く上で一番大事なのは、技術でも知識でも経験でもなく「情熱」だと思うんだ。
みんなにもきっとあるはず
- あのイラストレーターのような可愛い女の子を描きたい
- 私/俺のフェチを表現したい
- 同人誌を作りたい
- スケベな叡智なイラストを描きたい
と思った「情熱」が。
その「情熱」を燃料にしてイラストを描くんだ!
昔は今よりも不便だったけれど、それでも描く人は描いていた
私がイラストを描く上で「情熱」を推すのにも理由はある。
それは、昔の方が今以上にイラストの環境は整っていなかったから。
今のように
格安ペンタブ、無料でわかりやすい動画講座、同人誌印刷の知識、ネット環境、気軽に投稿できるサイト、ipad…など
など、環境は整っておらず、昔のイラストを描く環境なんてアナログが主流だっただろう。
そんな不便な中でも描き続けるには、やはり「情熱」が必要だった思うんだ。
今有名になっているイラストレーターも、今よりも不便だった中でもイラストを描き続けていた。
不便な中でも表現したいものがあったから、ありとあらゆる手を駆使して続けていたと思うんだ。
逆に今は便利過ぎて選択肢が多過ぎる。だから、続けづらいんでしょうと。
不便は、人に行動力と思考を与え
便利さは、人から行動力と思考を奪う
なんとも、皮肉な世の常。
だから、今も昔も「絵を描きたい」という強い気持ちが、一番の武器になると思う。
情熱は、どんなに邪なものでもいい(ただし実行はNG)
描くための情熱に対して「こんな理由で絵を描くのってアリ?」と思っている人もいると思いますが。
私としては、イラストを描く「情熱」なんて、どんなに邪なことでもいいと思う。
褐色ギャルが好き。太ももを描きたい。おへその魅力を語りたい。可愛いガキの絵を描きたい、小中学生の膝小僧が好き…など
そういう、自分の「描きたい!」という気持ちにストイックになればいい。
ちなみに私は、「まんがタイムきらら」に出てきそうな、可愛くてフェチめな女の子を描きたいという「情熱」の元、イラストを描き続けている。
ただし、表現は自由ですが現実と二次元の境界線はちゃんと守りましょうね。
描くことは自由でも、現実での行動には責任が伴いますから。
教訓|続けづらいからこそ必要なのは「情熱」
最後にまとめ。
- 時間から逆算してしまう
- 描けなかった構図に苦戦した記憶がある
- SNSやpixivを見て、他人と比較してしまう
- イラスト講座系の動画を見すぎてしまう
イラストを描く上で、最も重要なのは「情熱」。
技術や情報に頼る前に、まずは自分の「描きたい!」という気持ちを信じてあげよう!
余談)イラスト描く気力も何も湧かない人に、私は筋トレを推奨していますm(__)m